【私の思うこと】
私は昭和25年母の実家岩手県水沢市で生まれました。

同じ岩手県生まれということで宮沢賢治の童話をよく読みました。
私は長年建築設計の仕事をしてきました。当時老いた父母と小中学生2人いましたが、今しかないと思い
1998年に就農を決意ぶどう園を始めました。
誰でも豊かな生活をしたいと思っているでしょうが、自分だけがリッチでも楽しくはないでしょう。
家族・隣人・地域と苦楽を共にしてこそと思います。
よく差別化という言葉を聞きますが嫌いな言葉です。

農業を基幹産業と位置図づけ、皆でする共同作業も大事にし、永く農村風景を大事にするのがいいと感じます。
人間は自分の利益や主張の為には、時に争いを好むようです。
大雪でハウス全壊

2011年1月7日から連日の大雪が続いていて付着する雪を気にしていましたが、雪はサラサラしていて雪落としはしていませんでした。
しかし15日の大雪は湿っていて16日の朝に行って遠くから見ると壁が傾いて見えて変でした。
近づいてみると3700㎡のハウスがつぶれているのが判りました。
棟は大きくしなって雪に接しているところもありました。
フィルムは巻き上げていましたが谷や棟のパイプに雪が大きく着いたせいです。

その後も降る雪にパイプが埋まって被害が大きくならないように毎日雪かきをしました。
近所の人は気の毒で声がかけられなかったそうです。
近所のハウスも被害は多かったけど慰めにはなりません。
パイプを全部はずして作り直せば1年かかるし、どうしたもんかと2週間考えましたが、持ち上げて折れたり倒れた柱パイプを取り換えれば早く直せると考えて希望がでてきました。
少しでも雪を減らそうと、あったもみ殻でクン炭を作って融雪剤代わりに散布しました。

3月11日雪かきをしている時めまいを感じましたが、折れたパイプがカタカタなるので地震と判りました。長い時間でしたので遠くの地震だと思いました。
谷の接続部を事前に全部外しておいて、3月17日から1日1棟づつ持ち上げました。
ユニックでやるとパイプのあちこちが壊れるのでチェーンブロックで人力で少しづつ持ち上げるのが良かったです。
デコボコしてるけどなんとか屋根が直ったので、これでぶどう園が続けられます。